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【子育て:ヒント】キャリア教育/「めざす子育て」〜家庭で考えるワークショップの方法〜

キャリア教育コーディネーターの荒川です。私は、小中学校50校以上、2000人以上のキャリア教育の授業で「子どもたちに夢を描く」ことを応援してきました。

はじめは夢について発言できなかった子どもたちも授業の終わりには「こんな仕事につきたい」「こんな人になりたい」と発表する子どもたちをたくさん見てきました。

 

学校へは教職員研修として「めざす子ども像」ワークショップを先生方に実施してきました。(キャリア教育推進・小中連携推進)

どんな子どもに育てたいかを現状・課題(背景)・めざす像として考え確認することは、先生方の日々の「学校生活への取り組み」「子どもたちへの声かけ」に繋がります。

先生方からは、めざす子ども像を考える重要性と他の先生方と話す時間の価値を感じて下さっておりました。

 

今回は子育て中の方へ家庭で考える「めざす子育て」・「めざす子育てワークショップの方法」をキャリア教育の視点から書いてみました。

お子さんが、社会にでる、成人を迎えるイメージをして、それまでに子どもをどう育てたいか、子育てについて考える時間をつくってください。

今後の子育てのヒントになればと思います。

目次

・【その1】子育ての現状(今)を知る        


・【その2】子育ての問題(課題・背景)を考える


・【価値3】めざす子育て像(将来・未来)を描く


・まとめ

 

子育て中の方は子どもがどんな環境に置かれても「力強く生きてほしい」と考えておられることだと思います。

キャリア教育は、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力をつける教育と言われています。これからの時代、「自分らしさ」「生きる力」が求められます。

このキャリア教育の視点に立って、日々子育てをしているお母さん/お父さんへ「めざす子育て」を考える時間をとり、ご家庭の「めざす子育て像」をつくってもらえたらと思います。

 

お母さん/お父さんの今の「自分」「自分らしさ」を知ることにもつながります。

ご夫婦で一緒に考えるのが理想ですが、お時間が合わない時はまずお一人で考え、それを共有という形でもいいのかと思います。

準備/準備物

準備

・時間の確保(ゆっくり考える時間)

一つの項目に10分ぐらい考える時間が欲しいので30分は必要

時間がない時は項目ごとにしても

・リラックスしている時

ご自身の今までとこれからを考えるために気持ちがゆったりしている時

・否定しない関係

自分や相手を否定しないで思っていることを記入

 

準備物

・ペン(色分けする場合何色かあれば)

・ポストイット(メモ)(まとめる時に便利)

・タイマー(時計)(時間を計ってやってみましょう)

【その1】子育ての現状(今)を知る

・どんなお母さん/お父さんですか?

・どんなことに興味がありますか?

・どんなことが得意ですか?

・どんな子育てをしていますか

・役割分担をしていますか?

・どんなことに興味がありますか?

 

※できるだけたくさん書いてください。

 紙はカレンダーなどの裏紙など少しおおきめを使用するといいですね。

 その紙に直接書いてもポストイットなどを使ってもいいです。

【その2】子育ての問題(課題・背景)を考える

・しんどいと思うことはどんなことですか?

・できないこと/嫌いなことはなんですか?

・どんな問題がありますか?

・イライラするのはどんな時ですか

 

※これも思うことを全部書くというぐらいたくさん書いてもらえたらと思います。

 できない・イライラする原因(背景)についても考え、記入してもらえたらと思います

【その3】めざす子育て像(将来・未来)を描く

・どんな子どもさんに育ってほしいですか?

・どんなお母さん/お父さんになりたいですか?

・どんな家庭にしたいですか?

・子どもからどんな風に思われたいですか?

ヒント:

こんな風になりたいの理想像があったと思います。

思い出してたくさん書いてください。

また、こんな風になったら素敵だなというのを人をイメージしてください

 

※子どもさんが成人(20歳)を目安に考えてもらえたらと思います。

まとめ

いかがでしたか?

こんな風に子育てしたいという「めざす子育て像」がたくさん出ましたでしょうか?

できましたら「めざす子育て像」をまとめたものをいつも通る場所に貼ってほしいと思います。

 

子育ての積み重ねや関わりがが子どもの将来に繋がっていきます。

どんな風に子育てしたいか、どんなお母さん/お父さんでいたいかを考える時間は大切です。

今までの子育てを通して、今後どうなっていきたいかを考え、伝えることで気づきがうまれます。

 

 

今回は、キャリア教育の視点でご家庭でできる「めざす子育て像」のワークショップの方法を書いてみました。

キャリア教育コーディネーターとして、また子育てを経験するものとして思うことは「今」の積み重ねが「未来」を創っています。

大人の気づきや学びが子どもへの学びに繋がっていきます。

 

最後に

子どもたちの成長には、お母さん/お父さんが人生を楽しみ自分らしく「生きる」ことが大切になってくると思います。まず、ご家庭のめざす姿をイメージし、自分と向き合う時間、こうなりたいと描く時間を大切にして下さい。

 

そして、家庭での「めざす子育て像」をもとに家庭の力を育ててください。

 

以上、キャリア教育/「めざす子育て」ワークショップについての方法をお伝えしました。

作成者:荒川 由規 

キャリア教育コーディネーター/コーチ

人生の花を咲かせようをテーマに一人ひとりの個性や可能性を引き出し成長する場を創る

 小学生から大学生までのキャリア教育(インターンシップ)のプログラム開発・コーディネート全般を担当。

子育ての参考に家庭でもできるコミュニケーション講座を開講

兵庫教育大学 キャリア教育実践プログラム開発 非常勤講師

園田学園女子大学 キャリア教育プログラム開発 「つながりプロジェクト」非常勤講師

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